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2011年4月4日月曜日

津波サバイバービール

明日の三回目の山元・亘理行きを前に、忙しく準備をしておりましたが・・・良く考えると、先週の二回目の亘理・山元行きについて、報告が中途半端であったことに気が付きました。

とはいえ、なにぶん今回の準備が大変で、なかなか整理していられません。亘理郡の当時の状況は、twitterでだいぶ報告しましたので、それで勘弁いただいて、その中で忘れられない思い出になったのが、「津波サバイバービール」です。

亘理コミュニティFMあおぞらの方からいただきました。津波に流された冷蔵庫の中から救出されたビールです。サバイバー=「飲めるはず」ですが、もちろん封をして机の上に飾ってあります。復興の後に、友人と空けたいと思います。

「津波サバイバービール」と交換で自分が差し入れたお酒が、「壱醸」という長岡のお酒です。

実は、震災直後、はじめて山元に行った(友人をご自宅まで送り届けた)時に、拠点にしたのが長岡でした。当時は福島は通行止め、宮城県に入るには雪の笹谷峠を越えるしかありませんが、道路状況も不明、ガソリンは現地に一滴もなさそうという状況でした。長岡を出発・帰着点とし、Googleやtwitterを使いつつガソリンと灯油を積んで山元に行った、帰りのことです。

長岡の地元のお酒屋さんにすすめられた「壱醸」は、長岡・栃尾の棚田で作られた越淡麗を原材料にしています。この棚田も中越地震で被害を受けたそうですが、地元の酒屋さんたちの尽力・協力で、見事に再生し、これほどの美酒を生むようになったとのこと。

亘理・山元のコミュニティFMも、FM長岡の支援でできた。自分たちも長岡から出た。震災に遭いながらもたくましく復興する長岡のお酒は、まさに亘理・山元にふさわしい気がしました。

長岡で驚いたのは、GSの前にもスーパーにも、買い占めの列が無いこと。山形はまったくガソリンなし、関越トンネルを超えると群馬でも2時間のエネオス渋滞という時です。皆が買い占めに走らなければ、大丈夫。物資はいずれ必ず届くという、経験に裏付けされた長岡の人たちの強さを感じさせられました。

こんなことを言うのは、まだ早すぎるのかもしれませんが、亘理も山元も必ず復興する。日本全体も必ず復興する。そしてそれは、前よりも強く賢くなる。そう感じさせられました。

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